日本人在住者にも多く読まれているカンボジア国内の英字メディアといえば、Phnom Penh Post(プノンペン・ポスト)やKhmer Times(クメール・タイムズ)といった報道機関が代表的なものとして挙げられます。
4月に入ったころのKhmer Timesに、通常と比べても圧倒的に大きな文章量で、なおかつ、書き手のフラストレーションにも満ち満ちた印象を受ける興味深い記事が公開されていました。
昨年はじめから全世界に拡大してきたコロナ禍の中、ここカンボジアにおけるCOVID-19感染拡大の経緯を振り返るためにも、この記事の日本語訳(非公式和訳)を急きょこしらえてみました。
Khmer Times記事の非公式和訳
以下は記事の非公式な日本語訳です。文中のテキスト修飾(太字強調やアンダーライン等)は当サイト独自のものです。なお、元記事中の写真はこちらには掲載していません。翻訳の正確さについては保証できず、一部省略している情報もありますのでご了承ください。詳しく読みたい方は元記事(英文)をご覧になってください。
無責任の連鎖:検疫脱走が相次ぎCOVID-19災厄が深刻化
COVID-19がカンボジアに上陸する前、すなわち、はじめてのCOVID-19陽性患者が記録された2020年1月23日までは、地元民も外国人も、愛と友情を広めるために自由に国中を闊歩していた。
しかし、その行動はいまや「COVID-19の拡散」と呼ばれてしまう。
カンボジア政府は当初、この感染症の拡大をうまく制御できていた──これから述べる「検疫脱走者クロニクル」の記録が始まるまでは。この記録には、少なくとも143名の脱走者がクメール・タイムズによって集計されている。
彼ら脱走者たちは、何百万人ものあらゆる年代の人々の命を危険に脅かし続けている。
2020年7月15日、プノンペンの検疫ホテルから深夜に逃亡し、その後コンポンチャム州で発見されたカンボジア系アメリカ人女性から、脱走者たちの記録は正式に始まった。
この女性は、パスポートを取り戻すために役人の事務所に忍び込んだことが防犯カメラの映像で確認されている。
2020年7月15日、カンボジア到着の際にCOVID-19陽性反応を示した米国外交官2名と同フライトに搭乗していたこの女性および他の88名の乗客は、プノンペン市内ホテルで14日間の強制隔離措置を受けることになった。
どうして彼女は抜け出すことができたのか。役人の事務所は、とりわけ夜間は施錠されていたはずではないのか。それとも、彼女とホテル関係者との間に何かしらの取り決めがなされたのだろうか。
幸い、この女性のCOVID-19検査結果は陰性だった。しかし、もしも陽性反応が出ていたとしたら。
この出来事を教訓として、カンボジアは検疫対象の警備を強化し、脱走者だけでなく、脱走を手助けしたホテル従業員も含めて、懲戒処分や罰則を科すべきだった。
どうやらこの女性は250ドルの軽い罰金処分を受けただけで、脱走を手伝った従業員がいたかどうかの調査も一切されていないようだ。
2020年7月22日付のクメール・タイムズ紙に掲載された記事によると、彼女は次の内容の手紙を書いている。「コンポンチャム市のメコンホテルでの14日間の隔離期間中、保健省の指示を厳守することを約束したいと思います。二度と部屋から脱走しません。」
その19日後、保健省はまた新たな脱走事例を記録する。今度は、2020年7月23日にマレーシアから帰国した22歳と33歳の男性2名がプレイベン州の検疫所を脱走したのだ。
第一の脱走事例から1ヶ月も経たないうちに、この2名の脱走はまんまと実行された。
「教訓」という言葉は、いまだに脱走者らが続出していることから、今のところ実現できていない。
ベトナム人の母親とその息子も、同じくプレイベン州にあるプレアスダイ委託病院の検疫所から脱走した。コンポンチュナン州に逃れ、後に発見されたが、脱走した時期は特定されていない。
保健省のオア・バンディン報道官によると、脱走者たちは1回目の検査結果での陰性を受けて、2回目の検査でも陽性になる可能性があることを考えずに逃げてしまったのだという。
保健省は2020年8月29日に書簡を発行し、COVID-19の蔓延を防ぐために、すべての検疫所の警備と秩序を強化するよう、都と州の各知事に命令した。
保健省のマム・ブンヘン大臣が署名した書簡では、検疫所やホテルでの14日間隔離されている人々が外に出ないためにはさらに多くの警察官が配備される必要があることが言及された。
「14日間の隔離期間終了前に逃げ出さないようにするための措置を実施している」と大臣は述べた。
しかし、この命令は、2020年9月8日にプノンペンに到着した2人の中国人の耳には入らなかった。彼らはカンボジア到着の翌日に隔離ホテルを抜け出し脱走した。どのホテルに隔離されていたのかは明かされていない。
この中国人らは2名ともCOVID-19検査結果は陰性だった。しかし、隔離された人々を監視するという点では、保健当局の失敗であった。
彼らの脱走時にはパスポートを手に入れていたと仮定して、どのようにしてパスポートを取り戻し脱走できていたのかは謎のままである。パスポートは、到着時に検疫官またはホテルのスタッフが預かり保管している。
通常、外国に滞在する個人にとって、パスポートは常に携帯していなければならないものである。誰もがそれを手放すことはしない。
2020年9月に入っても、カンボジアでは検疫脱走者の記録は続く。
ハンガリー人の男性が脱走した。最悪だったのは、検疫期間中、自分がコロナウイルス感染症のキャリアであることを知らず、自信満々にシェムリアップ州を歩き回っていたことだ。
保健省によると、この男性はフランスから韓国を経由する便で渡航し、2020年9月13日にカンボジアに到着したが、到着後の検査結果ではCOVID-19は陰性だったという。13日目の2度目の検査で陽性が判明するまで、自宅での隔離期間を過ごしていた。
隔離されていたはずの人物が住居の外を歩き回っていたことが判明したため、保健当局は慌てて、このハンガリー人男性が接触した人々を必死に追跡した。
この時、保健省はまだ、飛行機で到着した人々に陽性の検査結果が出ないかぎり、政府指定の施設で強制的に14日間隔離する義務を実施していなかった。このハンガリー人が1回目の検査で陰性となった後、自宅に戻ることができたこと、そして残り2週間の隔離期間を自宅で過ごすことになったのはこれが理由である。
しかし、検疫の順番に矛盾があったことをクメール・タイムズは学んだ。
2020年9月末、2名の外国人は、乳幼児を抱えていたため、飛行機よりもCOVID-19の感染者に接触する可能性が少ないことを期待して、ベトナムからカンボジアへと陸路での国境越えを選択した。その体験を私たちに話してくれた。
「私たちが陸路を選んだのは、飛行機に乗っているときよりも遭遇する人が少ないと思ったからです。旅行者に関するカンボジア政府の発表は常にチェックしています。飛行機で行く場合、一人2,000ドルの保証金が必要なことも知っていました。しかし、陸路の場合は保証金についての発表はありませんでした。検査費用を支払うことになるかもしれないとは予想していましたが」と彼女は言った。
しかし、実際の経験はその予想とは異なるものとなった。
「国境に着いたとき、私たちは国境を越えるためにいくら持っているかを聞かれました。私たちはそれに答えて、国境を越えて入国させてもらいました。しかしショックだったのは、それでも2週間の強制隔離を受けなければならないと告げられ、さらに大人1名につき1,100ドル(夫婦なので2名分)と、生後8カ月の赤ちゃんのためにも500ドル以上を支払わなければならないと言われたことです」と彼女は付け加えた。
モクバイ(ベトナム)〜バベット間の国境検問所からカンボジアに入国する際、2週間もの期間を検疫室に滞在しながら合計で約3,000ドルを支払うことになったのだという。
「飛行機の乗客は検査結果が出るまで2~3日しかかからないのに、私たちは14日間も滞在しなければならないことの発表はどこにあるのかと尋ねました。しかし、役人からの答えはありませんでした」とこの女性は付け加え、また赤ちゃんには何ら検査が実施されなかったにも関わらず、お金は一切返ってこなかったことを明かした。
この話からは、「お金が最も重要」ということだけがほのめかされている。
2020年11月30日になってようやく、カンボジア政府は保健省を通じて、カンボジア人、外国人を問わず、国外からのすべての入国者は、自宅での隔離は許されず、政府指定の施設やホテルでの14日間の強制隔離を受ける必要があると発表した。
それから3ヶ月後、国内で新たな脱走事件が発生した。2020年12月23日、タイから帰国したカンボジア人の出稼ぎ労働者が、ポイペト国境検問所で車から飛び降りて検疫を逃れたのだ。
続けて2020年12月25日には、別なカンボジア人の逃亡事件も発生し、その故郷のカンダール州に逃亡している。
2020年12月当時はすでに、隣国タイのサムットサコーン県の水産市場で発生したCOVID-19クラスター事例を受けてカンボジア人の出稼ぎ労働者が故郷に戻り始めたことで、カンボジア国内の医療セクターや政府にとっても不安な時期となっていた。
カンボジア人の出稼ぎ労働者らがタイから逃げ帰ったことが、カンボジア国内での新たなCOVID-19クラスターを呼び起こしたのだ。
2021年1月23日、バンテアイミアンチェイ州で、タイから帰国した20代のカンボジア人労働者2名がそれぞれの強制隔離施設から脱走。同じく2021年1月末には、バッタンバン州の強制隔離施設から、さらに2名のカンボジア人労働者が脱走した。
出稼ぎ労働者たちは、どうしていともたやすく強制隔離施設から脱走できたのか。その答えが、現地に派遣されたクメール・タイムズ記者の目に飛び込んできた。隔離施設を囲うフェンスは、1.5メートルほどの人と変わらぬ高さしかない。これを跳び越えて逃走することはどれほど難しいことだろうか。
さらには隔離中の人々も、施設内を自由に歩き回りながら、互いにコミュニケーションを取っていた。
タイから帰国する出稼ぎ労働者たちが毎日のように国境を越えて戻ってきたために、検疫逃れをする不法入国者らに関する明かされてこなかった報告が表面化することとなった。
バッタンバン州カムリエン地区の軍部司令官であるルオン・タリー中佐によると、施設の壁をよじ登って脱走した2名はすぐに追跡され、強制隔離施設に連れ戻されたとのことである。
また、同地区の副区長コン・サンバット氏は、出稼ぎ労働者たちの流入により、不法入国者を監視することが地区にとっての課題であると述べた。
隔離中のとある出稼ぎ労働者が、距離を保ちながらクメール・タイムズ記者に語った。「このあいだ、検疫所から脱走して外をうろついていた労働者が捕まった。彼らは近所の人に通報されてここに連れ戻された。地元の人間だからすぐにわかったんだ。」
「地元の人間」、これは重要なポイントである。確かに地元で知られた人物であれば、発見されて検疫所に連れ戻される可能性は高い。しかし、それが外国人であれば、その可能性はほとんど期待できない。
国境から近いバッタンバン州カムリエン地区およびサンパウローン地区のそれ以外の関係者によると、2箇所の検疫所から脱出したのはほんのひと握りに過ぎないという。
それに反して、これら2箇所の検疫所に隔離されていた複数の出稼ぎ労働者たちは、検疫所から脱走する労働者の姿を「ほんのひと握り」どころか何人も目撃しており、そのうちの何人かの脱走者らは追跡すらされず、場所も特定されず、検疫所にも連れ戻されなかったことから、その情報は正しくないと述べていた。
また、出稼ぎ労働者たちが、通常は隔離13日目に迎える2回目の検査の前に検疫所を逃げ出したという報告もあったが、これは2日以上かかる検査結果を待つことにストレスを感じたためだと言われている。
クメール・タイムズの調査では、通常は1日あたり30~40名ほどの出稼ぎ労働者のグループが、何時間もかけて国境まで逃げ帰りながらタイを脱出し、午前3時から午前5時の間に国境に到着することが多いことがわかった。
2021年2月18日付のクメール・タイムズ掲載記事では、検疫脱走者に高額の罰金を課す新たな閣僚会議令をカンボジア政府が発令したことが報じられた。フン・セン首相は、検疫を受けることを拒否した人物には法的措置を取るとし、250ドルから1,250ドルまでの厳しい罰金を科すとしている一方、輸送車両の乗客や運転手が検疫措置の検査を逃れたり、その実施を避けたりすることを仕組んだり、扇動、指示、説得、意図的に助長した者には2,500ドルから1万2,500ドルもの罰金を科すとしている。
こうした高額の罰金制度が政府によって設けられたことは良い動きだと言えるが、対処されるべき悪行がまだ放置されている。麻薬やアルコールを検疫所に持ち込んでいる人々はどうだろうか。このような行為への罰金はいまだ存在しない。
物資や食品を届けようとした人物が、検疫施設で感染し、外に出て他人と接触してしまったら。
これらは些細なケースに過ぎなかった──2021年2月20日、カンボジアに最大の恐怖をもたらすことになった3度目の市中感染が発生するまでは。
ソカホテルで隔離されていた中国人女性4名が脱走し、プノンペン市内の複数のコンドミニアムで過ごしていたところ、その発見から10時間以内に保健当局から32名ものCOVID-19陽性者が検出されたのである。脱走者たちはホテルの警備員2名を買収したと考えられており、警備員らは後に逮捕・拘留された。
脱走した4名の中国人女性のうち2名がCOVID-19の陽性反応を示した。この2名のうちのどちらか、あるいは2名ともが「スーパー・スプレッダー」であったと考えられている。
カンボジア政府は当初、市民からの緊密な協力が得られれば「2月20日コミュニティ感染事例」は1ヶ月以内に終息すると予想していた。しかし現在までに、この事例に関連した感染者数は4桁にまで増え続けている。
COVID-19陽性者がウイルスを撒き散らしたことが判明した場所、すなわちN8クラブのようなナイトクラブやカーサ・メリディアンのような宿泊施設、ホテルやその他の施設は閉鎖された。また、学校やスポーツジム、博物館、映画館、劇場といった施設の閉鎖は、プノンペンで実施されたことを皮切りに他のいくつかの州でも実施されている他、学校に至っては全国的に閉鎖が命じられている。
100以上の施設や場所が封鎖されたが、市や区、コミュニティレベルでの封鎖は行なわれていない。どうしてこんな事態になってしまっているのだろうか。
隔離ホテルから脱走した4名の中国人女性の行方はどうなったのか。そして彼女たちには一体何が起きたのか。彼女たちは現在どのように過ごしていて、そもそも何かしらの処罰が与えられたのか。
カンボジア政府が特定の地域や施設を封鎖したことで、検査や2週間の隔離を避けるために別の省に逃れようとする脱走者の増加にもつながっている。
2021年2月26日、COVID-19標準作業手順書および規則に違反した個人および団体に対して、より厳しい法的罰則を課すことを閣僚会議は全会一致で承認した。
この決定において、COVID-19標準作業手順書および規則を遵守しない外国人はカンボジアへの再入国禁止を伴なう強制送還の対象となった。その一方、COVID-19蔓延に対する抑止力として、カンボジア人に対してもより厳しい法律の条項が適用されることとなった。
しかし、隔離された人々は依然として検疫所からの脱走を試み続けており、2021年2月26日には15名が隔離施設からの脱走を遂げた。そのうち13名は保健当局に捕まり、カンダール州委託病院に送還されている。彼らは全員が「2月20日コミュニティ感染事例」に関連していた。COVID-19の感染地帯とみなされ封鎖された施設や地域はこの時点ですでに77カ所に達していた。
その翌日の土曜日には、中国人男性7名と中国人女性1名、そしてタクシー運転手2名が、封鎖対象となったプノンペンのコンドミニアムを抜け出した後、コッコン州で逮捕されている。
また、2021年3月2日にクメール・タイムズが掲載した記事によると、強制隔離を避けるためにカンボジアとタイの国境を不法に越えた出稼ぎ労働者ら92名が摘発され、バッタンバン州モンルセイ地区にある故郷まで到着したという。
モンルセイ地区長のテップ・ホーン氏によると、彼ら出稼ぎ労働者たちは国境地帯からモンルセイ地区まで到着したが、彼らのほとんどは、検疫所での隔離滞在を避けるためにパイリン州との州境を越えてきたとのことだった。
2月20日コミュニティ感染事例の発生当初、フン・セン首相は、事件に関与した中国人たちを差別することのないようにと市民に呼びかけてきた。しかし、中国人たちは記録を更新し続けた。
2021年3月8日、中国人8名が検疫所から脱走した疑いで逮捕され、2名が脱走に成功した。逮捕された8名の脱走者のうち1人は、シアヌークビルからプノンペンに逃がれようとしたが、プレアシアヌーク州のコンポンセイラとコンポンスプー州のプノンスルオック地区の間で逮捕された。彼女は2週間の強制隔離を受けた後、カンボジアから追放され、再入国が禁じられた。
また、2021年3月9日にクメールタイムズが見つけ出した情報によると、29歳のベトナム人がその前の週末にカンダール州のヨンユアン・カジノでの強制隔離から脱走している。しかし、その人物はカンボジア国内ではなくベトナム国内で捕まった後、ベトナムでの検疫所に送られることになった。
カンダール州知事のコン・ソップホーン氏によると、そのベトナム人が脱走したのは2021年3月6日。隔離施設から逃げ出す様子が防犯カメラに映っており、車に乗り込む姿を警備員が目撃したという。
最後に紹介する事例(これが本当に最後になるかどうかはわからないが)では、「スーパースプレッダー」となることを恐れたカンボジア人男性が、2月20日コミュニティ感染事例に関連してCOVID-19に感染した友人と接触したことを知り、プノンペンを脱出した上、検疫を避けるためにポーサット州に移動した。
カンボジア政府が発行した閣僚会議令によれば、この男性は検疫措置から逃れた行為によって、最高で1,250ドルの罰金を科せられることになる。
また、新たに制定された「COVID-19およびその他の致命的かつ深刻な感染症の蔓延を防止するための措置」に関する法律によれば、COVID-19陽性であることが判明しながら他人にウイルスを感染させた場合には、最高で3年の懲役と2,500ドルの罰金が科せられることになる。
カンボジアが直面している致命的なコロナウイルス感染拡大抑制への危機が、いまや16名もの命を奪い、幼い子供たちを親たちから引き離してきた。検疫脱走者たちこそがその原因である。
現在、カンボジア政府と保健当局は、2月20日コミュニティ感染事例、タイから帰国する出稼ぎ労働者たち、そして記録されたそれらの輸入事例という3通りのクラスターから発生するCOVID-19感染拡大に対処し続けている。
責任を怠ったり賄賂を受け取ることにした警備員らによって脱走に成功した検疫脱走者たちの実際の人数は不明だ。
まとめ
「2月20日コミュニティ感染事例」発生以来、中国人コミュニティだけでなく、地元のカンボジア人たちの間にもコロナウイルス感染拡大の勢いは止まることなく拡がり続けています。
2021年4月1日には、プノンペン都は事実上の夜間外出禁止令を発令し、一部の例外を除き、午後8時から午前5時までの外出を一般市民、外国人を問わず禁止しました。今回の夜間外出禁止令は4月14日までの一時的な措置とされていますが、今後の動きにも注視が必要な状態となっています。
市中感染の脅威がカンボジアの国中に拡がってしまったいま、一日も早い収束をただただ祈るばかりです。