【2023年2月】カンボジア、国際金融取引監視強化対象”グレーリスト”除外へ

【2023年2月】カンボジア、国際金融取引監視強化対象”グレーリスト”除外へ

2023年2月24日、国際的なマネーロンダリング規制の監視強化対象国”グレーリスト”からカンボジアが除外されたことが発表されました

2019年2月以来の長きにわたり、カンボジアはマネーロンダリングの防止措置が弱く不十分であるという理由から監視強化対象国”グレーリスト”に分類されていましたが、4年越しとなるグレーリストからの除外はカンボジア国内外でも広く報道されています。

マネーロンダリング対策の厳格化

今回の決定は、カンボジア政府および金融機関が、金融犯罪の取り締まりに力を入れて改善策を実施したことを評価された結果であると言えるでしょう。

カンボジアは、この決定を受けて、金融システムの透明性を高め、犯罪行為を防止するための取り組みをさらに継続していくことが期待されています。

国内外の金融機関による取り締まり体制の強化

カンボジアが国際金融取引の監視強化対象から脱却するためには、金融犯罪の取り締まりに力を入れる必要がありました。

特にマネーロンダリング対策やテロ資金供与の防止において、カンボジア国内の金融機関に対しては、外国送金に対する取り締まりの厳格化が強く推進されることとなりました。

カンボジア国内の銀行口座から外国への送金、カンボジア国外からカンボジア国内銀行口座への送金の双方向において、原資や送金目的、使途の詳しい説明が求めらることがしばしば発生していましたが、それらはこうした取り組みによる理由が大きな比重を占めているものと見られています。

カンボジア経済への好影響

カンボジアの”グレーリスト”からの除外は、同国の経済にとって大きなプラスの効果があることが見込まれています

カンボジア経済活性化への期待

construstion

国際的な金融取引の信用回復につながり、外国からの投資が増加する

カンボジアの国際的な信用が向上することで、輸出入や国際交流が円滑に行われるようになる

日本をはじめとした外国企業の進出案件が増加する

中国やタイ、ベトナムといった海外生産拠点からさらに先の「プラスワン」として期待されることの多いカンボジアにとって、これらの経済的な恩恵はさらに大きなものとなることが期待されます。

まとめ

全世界的なコロナ禍が明けようとしている現在、”グレーリスト”からの除外による国際的な金融取引の信用回復は、これからのカンボジアにとっての大きな意味を持つことでしょう。

今後も引き続き、日本をはじめとした国際社会からの期待に応えるために、カンボジアは取り組みを継続していくことが求められています。

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